天井板張り

今回は室内の天井に杉板を張っていきます。

車の天井は湾曲しているので、なかなか難しそうです。

天井の内張りを剥がすと、このような内張りをおさえるための部材が二箇所ついていました。

この部材に下地として木材を固定します。

失敗しながらいくつかの材料を試しましたが、結果として厚み10mmほどの木片を短くカットしてすこしずつ湾曲させながら固定することにしました。

木片は15cmほどで、部材の裏から首下1cmほどの浅いビスで固定しています。

車体後部にはこのような部材がないので、フレームと断熱材の間のすき間に100mmほどの幅でカットした曲げベニヤを挟み込みました。

これで前方、中央、後方の天井下地が完成です。

次に天井板を貼っていきます。

割り付けとしては、まずは中心に一枚貼ってから左右に振り分けていくので、レーザーで車の中心を出します。

中心の目印としてはフロントミラーの取り付け部分や、

バックドアの上部についているブレーキランプなど、自分なりに車の中心となる目印を定めて、そこを通るようにレーザーを配置しました。

中心が出たら、天井下地の3箇所にレーザーの位置をえんぴつでマーキングします。

そしたらレーザーは片付けて、事前に長さを合わせてカットした天井板を一枚、中心にビス留めします。その一枚を起点に、左右に板を張っていきます。

5枚ほど張ったら、次の板には天井照明の細工をします。

室内照明には、丸いLED照明の6個セットを購入しました。リモコンでON/OFFや明るさをコントロールできるもので一番安かったものを選びました。

カバーをまわして開けると、中にLEDが仕込まれていて、固定用のネジ穴が2箇所あります。

この照明を3つ、車内の位置を確認しながら一枚の天井板に設置します。

設置方法は悩みましたが、天井板をすこし丸く掘り、埋め込むようにビスで固定することにしました。

ボアビットという、穴あけ用ではなく座グリ用のビットを購入して、インパクトに取り付けます。

直径は照明にあわせて60mmのものにしました。

車内での設置位置に合わせてゆっくり座グリます。

照明の配線を通すための穴もあけます。室内側から見えないよう、座グった面内にあけました。

穴の位置は、全6箇所の照明配線を車内側面に集約しやすいように考慮して決めました。

照明から出ている配線を穴にとおし、

LED本体を付属のちいさなビスで天井板に固定します。

カバーをもどして、1箇所完成です。

これを一枚の天井板に3箇所施工し、

同じものをもう一枚用意します。

照明を購入してから一度も動作確認をしていなかったので、ここで一度点灯確認してみました。

明るくて少しわかりづらいですが、ちゃんとコントローラーで点灯しました。

動作確認OKでしたので、照明付き天井板を車内の天井に貼り付けていきます。

一枚の板に3つの照明配線がぶらさがっているので、簡単にまとめます。

板を張る際に配線を挟み込まないよう、必要な箇所を天井板の裏側に固定しておきます。

全6本の配線をどこに集約しようかいろいろと悩みましたが、車体進行方向にむかって左側の側面に集約することにしました。

3本の配線を配線通しにテープで固定して、すでに張ってある5枚の天井板の裏をとおします。

3本の配線を噛み込まないように注意しながら、照明付き天井板の張り付け位置を合わせ、

ビスで下地に固定します。

反対側にもう一枚の照明付き天井板を固定してさらにその外側に板を張っていくと、ようやく天井らしくなってきました。

端までいくと、天井の湾曲が急峻になっていて下地もありません。

ここには新たに下地を入れることにします。

いろいろ考えた末、細長い木片を斜めに差し込むことにしました。

一旦ここで照明チェックをしてみます。

1箇所に集約した6本の配線を接続して車のシガーソケットから電源をとり、

コントローラでONにすると、無事に6個とも照明が点灯しました!

あとは、配線を少し整理します。

まずコントローラ側をまとめてみます。

すると6箇所の照明の位置関係により6本の配線がそれぞれ異なる長さでたるみます。

短いものから順番にまるめて、

側面の隙間に押し込みます。

最後に、両サイドの天井端を閉じるための板をつくります。

天井板より幅が広めの杉板を2枚用意しました。長さは2mを2枚で、あらかじめプレーナで削っています。

このように後方端が丸なった形をしているため、直線部分と末端の丸み部分で分けて寸法を出し、杉板に写しとります。

まず全体の長さとして155cmほどに杉板をカットしました。

直線部分は前方と後方で若干幅が異なるので、測った寸法で板に墨をつけます。

つけた隅にあわせて丸ノコで引いていきます。

後方末端部分はダンボールの切れ端で型をとってあわせ、

ジグソーでなぞりながらカットしました。

照明配線はこのように収めることにして、

配線出し用の溝を掘ります。

型どった板をはめて、ビスで下地に固定します。

どうしても隙間ができてしまった箇所は、ウッドシールを塗布して指でならします。

色はナチュラルにしました。

反対側も同じように施工したら、天井張りの完了です!

今回の作業で購入したものを記載しておきます。