メーカーオプションナビをAndroidナビに変更!

昨年の4月、わが家の双子出産に備えて、中古のセレナを破格で購入しました。

  • 型式:DBA-C25(おそらく前期)
  • 初度:平成18年3月
  • ナビ:純正のメーカーオプションナビ(カーウィングス)

車両もそうですが、ナビは15年以上前の古いもので、ちょっと新しい道路になると全然地図が対応しておらず、車を購入してすぐにナビを交換したいなぁと思っていました。

最初の車検時に整備士さんにも相談したのですが、

「このカーウィングスのメーカーオプションナビは厳しいっすね」

と断られ、もはやスマホのGoogleマップナビが常態化していました。

しかし1週間ほど前、いつもお世話になっているジモティーでの声かけに応じてくださった方がおり、その方のアドバイスを元についにナビを交換しましたので、その時の具体的な手順をまとめます。

材料の購入

今回ナビ交換のために購入したものは以下です。

価格は変動しているかもしれません。

アイテム参考リンク
ナビ(50,000円)メルカリにて購入
ナビ固定用ステー(3,090円)ヤフオクにて購入
車両側オーディオ変換ハーネス(1,882円)エーモン(amon) AODEA(オーディア) オーディオハーネス 日産車用(20P・3P) 2223
ギボシ端子(999円)ギボシ端子セット 二股 ギボシ端子 ダブル 平型端子 250型 丸型 クワ型 圧着端子 Φ6mm Φ8mm 真鍮 CA・CW104 絶縁スリーブ付き 配線接続 バイク 車 280個
ワイヤ(300円)エーモン(amon) 配線コード 0.2sq 6m 黒 3452
電工ペンチ(1,510円)【Amazon.co.jp限定】エーモン(amon) 電工ペンチ 全長約255mm 4960
センターパネル(3,272円)ヤフオクにて購入
計61,053円

ナビ

地図情報の更新なども気にせず、安価に入手できるAndroidナビにしました。こちらはメルカリで購入しました。

外箱
ナビ前面
ナビ背面
付属品

ナビ固定用ステー

こちらはヤフオクで購入しました。

小物入れとセットのステー

車両側の変換ハーネス

こちらはAmazonにて。

エーモン(amon) オーディオハーネス
日産車用(20P・3P) 品番2223

この変換ハーネスが肝でした。最初の車検時に相談した整備士の方の話では、純正品(昔のカーウィングス)だと変換が対応しているものが無いような言い方だったのですが、ごく普通にエーモンから出ているもので変換できました。やっぱり経験って大事ですね。

ギボシ端子、ワイヤ、電工ペンチ

こちらもAmazonにて。

センターパネル

後述しますが、既存のパネルでは新しいナビ本体の位置調整をきちんとできず、また小物入れ部分の周囲に隙間ができてしまうため、ヤフオクでパネルを購入しました。

イメージ

やることのおおまかなイメージはこんな感じです。

ナビ裏の配線イメージはこんな感じです。
黒い車両側ハーネス以外は、すべて今回購入した物になります。

※今回リアカメラは接続しません。

作業手順

変換ケーブルの接続

事前に車外でできる作業として、日産用変換ハーネスとナビ付属の電源ハーネスを先に接続しておきます。この部分ですね。↓

やったらこんな感じ。向かって上が車両側、下がナビ本体側です。

接続部分はギボシ端子になっていて、ワイヤに貼られているラベルに信号名がありますので、それをひとつひとつ合わせながら接続しました。

また、車両側からくるステアリングスイッチGNDの線はギボシのメスになっていますので、それに合うようにワイヤを自作しました。接続先は他のGNDと同じくステーに共締めします。

接続したライン
■イルミネーション(+)
■ステアリングホイールオーディオ#(+)
■パワーFMアンテナ(+)
■リアスピーカー右(ー)
■リアスピーカー右(+
■フロントスピーカー右(ー)
■フロントスピーカー右(+)
■アクセサリ電源(+)
■ステアリングホイールオーディオ(+)
■バッテリ電力(+)
■リアスピーカー左(ー)
■リアスピーカー左(+)
■フロントスピーカー左(ー)
■フロントスピーカー左(+)

この作業で接続しなかったライン
■パーキングブレーキ(ー)
走行中のナビ操作や動画再生を抑制するために接続しますが、自主的に抑制しようとおもいます。ちなみに接続する場合、車両側のアクセルペダルの右上あたりにカプラがあります。

■アンプのターンオン(+)
サブウーファーなどを付けてアンプを接続する場合につかうそうです。わが家のセレナにはそんな音響設備はありません。

■リアカメラ(+)
リアカメラを新たに設置する際に使用します。今回はスキップしました。

■シャーシアース(ー)
こちらはギボシではなく圧着端子になっていて、以降の作業でナビ本体をステーに取付ける際にネジで共締めして接地します。

センターパネルの取り外し

エアコンの操作パネルの下側に平たくて固いものを差し込み、手前に引き上げます。

操作パネルを外すとこんな感じで、出てきた2か所のネジを外します。

次にシフトノブが邪魔なので外したいのですが、エンジンを止めた状態だとシフトレバーがロックしてPから動きません。

そこで、レバーの下部にあるSHIFT LOCKのボタンを押し込みながら、レバーを下げます。

必ずサイドブレーキをかけた状態で作業します。

シフトノブを上から見るとネジカバーがありますので、マイナスドライバーなどの薄くて固いものでこじ開けます。

出てきたプラスネジを外します。

するとシフトノブが引っこ抜けます。

次に、センターパネルを外すときに邪魔にならないようハンドルを下げます。

ハンドルの下にレバーがあるので、それを引くとハンドルを上下に動かせるようになります。

あとは、バキバキっとセンターパネルを剝がしていきます。

パネルのツメがすべて外れたら、各スイッチの裏にあるコネクタを外していきます。

ハザードとサイドカメラのスイッチ
サイドミラー調整とスライドドアのスイッチ

センターパネルが無事はずれるとこんな感じになります。

汚くてすみません。

ナビの取り外し

次にナビ部分を外していきます。ネジは全部で4か所です。

ナビ部分をゆっくり引き抜きます。

すると配線がくっついてくるので、5か所のコネクタをすべて外します。

このうち赤い矢印で指している二つが、次の作業で変換ハーネスを介して新しいナビに接続するコネクタになります。

青い矢印で指している三つは、メーカーオプションナビ特有のラインのため今後はもう使用しません。

車両側ハーネスに変換ケーブルを取り付け

さきほど外した車両側ハーネスコネクタのうち、新しいナビに接続するコネクタに変換ハーネスを接続していきます。

この部分です。

手に持っている二つが使用する車両側ハーネスのコネクタです。

向かって左がオーディオハーネス(20P)、右の灰色のコネクタがアンテナハーネス(3P)。

事前準備で結線しておいた変換ハーネスを接続します。

変換した先はこんな感じ。

ひとまずこれでナビに接続するメインのケーブルを用意できました。

まだナビには接続せず、次にGPSアンテナとWifiアンテナを設置していきます。

GPSアンテナとWifiアンテナの設置

購入したナビに付属しているGPSアンテナとWifiアンテナを車に取り付けます。

この部分になります。

アンテナの設置場所は、GPSとWifiともに助手席側ダッシュボードの上あたりにしました。

ナビ裏までの配線ルートイメージです。

  • 左前方のAピラーからグローブボックスの裏に降ろす
  • グローブボックスの裏を横断
  • ナビ裏まで登っていく

まずはグローブボックスの裏に配線を降ろせるよう、左前のAピラーという内装カバーを外します。

ゴム部分をむにっとつまみ、

ぐっと引っ張ります。

剥がした隙間から、Aピラーを固定しているクリップを外していきます。

ピラーを手で強引に引っ張ればいけるようですが固かったので、細いものをつっこんでテコのようにすると割と簡単にはずれました。

Aピラーがはずれたところ。

次に、グローブボックスを外していきます。

グローブボックスを開け、右奥にあるストッパーを回して引き抜きます。

あとは、ボックスを引っ張ると外れます。

見えてきた7か所のネジを外し、ボックスの奥に取り付けられているカバー部分も外します。

中が見えました。ここにアンテナ線を以下のように引き回していきます。

アンテナを貼り付けます。左がGPSアンテナ、右がWifiのアンテナです。

Aピラーを外した隙間から、2本のアンテナ線を下におろします。

降ろした線を引き回して右上のナビ裏までもっていきます。

ナビ側から隙間を見つけてアンテナ線を抜き出します。

これで、GPSアンテナ線とWifiアンテナ線の引き回しは完了です。

終わったらグローブボックスとAピラーを逆の手順で戻しておきます。

ここまでで、ナビ裏の配線接続準備が整いました。

  • 車両側オーディオハーネス
  • 車両側アンテナハーネス
  • GPSアンテナケーブル
  • Wifiアンテナケーブル

ナビ本体をステーに固定

ナビ裏の配線が整ったので、次はナビ本体側の準備をします。

この部分です。

ナビ本体をステーに固定していきます。

まずは作業しやすいよう、3か所のネジを外してディスプレイをナビ本体から引き抜きます。

ディスプレイを引き抜いたところ。

ナビ本体をステーに組み込みます。ネジ穴を合わせるとこんな感じ。

ナビ本体の側面にステーをネジ留めしたところです。

裏はこんな感じ。

ナビ本体裏のコネクタ接続

ナビ本体裏に、これまで準備してきた配線のコネクタを接続します。

オーディオ変換ハーネスとナビ付属電源ハーネスから出ているアース線、そしてステアリングスイッチGND線の3本を、ステーに共締めします。

車両側ハーネスで使わないコネクタは、走行中ガタガタならないようにどこか適当な箇所にタイラップなどで固定しておきます。

ナビ本体を車両に固定

ステーに固定したナビを車両に取り付けます。

センターパネルの取り付け

取り外した手順と逆の手順で、センターパネルを元に戻します。

既存のパネルを戻してみると、問題点が3つ見つかりました。

①ナビ本体部分の上部に隙間ができています。
②小物入れの周囲に隙間ができています。
③ナビ前面左側のUSBポートが、枠に干渉してアクセスできません。

隙間に関しては、なにか物が内部に落ちてしまうとめんどくさいことになりそうです。

ナビ前面左側のUSB端子アクセスは、ナビ本体をもう少し前にひっぱりださないといけませんが、枠部分が内側にせり出していて不可能です。

センターパネルの交換とナビ位置調整

そこで、ナビ部分の枠が社外品取付用になっているセンターパネルをヤフオクで購入しました。

もう一度ステーごとナビをとりはずし、ナビ本体の位置を調整します。

再度ナビ本体裏のコネクタ類を接続し、車両に固定します。

ヤフオクで購入したセンターパネルを装着します。

処置前と比較してみます。(右が処置後)

隙間がなくなり、すっきりした印象です。

最後にディスプレイをナビ本体に取付け、ナビ前面にあるUSB端子類のアクセス性を確認します。

これならアクセスできそうです。

これでナビ交換作業は完了です。

動作確認

車のキーをひねると無事にナビが起動しました。

早速Wifiを使って家のネット回線につなぎ、Googleマップアプリをダウンロードします。

次に軽く走ってみて、マップ上で自車位置を正しく認識していることを確認しました。

また、ラジオのアプリを起動すると正しく音も聞こえ、車内のスピーカーもちゃんと接続されているようでした。

文句ありません。

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