キーシリンダ交換

中古で購入したフォークリフトの鍵を前の持ち主が鍵を紛失していたようで、一時的な代用鍵が付属していました。

代用の鍵はキーシリンダに完全には合っていないため、いつ折れてもおかしくない状態です。

そこで、この際キーシリンダごと交換することにしましたので、その様子をご紹介します。

安全のため、まずはバッテリのマイナス端子のコックを反時計回りにひねって接続を外しておきます。

次にハンドル下の黒いカバーを外します。プラスネジで4箇所固定されています。

カバーをはずすと、ボルトが見えてきましたので、これらも外していきます。

穴は4箇所ありますが、ボルトは3本しか入っていませんでした。前の持ち主も一度はずしているようです。

ボルトをはずすと、表示パネル部分の固定が解除されて前に倒すことができます。

ケーブルに注意しながら前方に倒すと、中にアクセスできます。

キーシリンダの裏側に接続されているコネクタをはずし、

表側の固定ナットをゆるめると、

キーシリンダーを取り外せました。

キーシリンダの裏側には端子が4つあり、それぞれ「B」「M」「ST」「G」と表記されています。

一方、配線側のコネクタを確認したところ、このうち「B」「M」「ST」の3つの端子だけが接続されているようです。

これらの端子形状や端子配置情報を元に、合いそうなキーシリンダ(鍵付き)を購入しました。

現状のキーシリンダーと並べてみても、サイズ感や形や端子形状も良く似ています。

鍵も2つ付属しています。

フォークリフトの鍵は共通になっていると聞いたことがあったので、ためしに新しく購入した鍵を現状のキーシリンダーに差し込んでみましたが、奥まで差しこめませんでした。

ということで、予定通り新しいキーシリンダーをコネクタに接続してみます。

ところが、なんときつくてコネクタを奥まではめ込むことができません

そこで、新旧のキーシリンダーの端子をあらためて比較してみます。

左が古いほうで、右が新しいほうです。

よくみると、新しいキーシリンダーの端子間の寸法のほうが微妙に広くなっています。

おおよそ測ってみると、古いほうが約4mm、新しいほうが約7mmありました。。

端子をペンチでこじって幅を調整できないかいろいろ試しましたが、無理でした。。

気持ちを切り替え、改めてキーシリンダーを探してみることにします。

最初に購入した端子寸法の合わないキーシリンダーは57420-22061-71という型番ですので、確証はありませんでしたがこの型番とは異なり、かつ写真で見る限り裏の端子形状が似ているもの、でネット上を探しました。

Amazonでは目ぼしいものはなく、AliExpressにて型番57590-23333-71というキーシリンダーを購入しました。

鍵も二つついて1,600円ほど。

先に鍵差し込み口のキャップをはずしておきます。

裏側をよく見ても端子ラベルは無く、しかも4つある端子のうち向かって上2つの端子は電気的に接続されていました。また失敗でしょうか・・・?

しかしこれまた確証はないのですが、先述のとおり前のキーシリンダー端子のうち「G」のラベルのついた端子はもともと接続されていませんでしたので、おそらく今回のシリンダーの上2つの接続された端子を「G」のとなりに配置された「B」というコネクタ端子に接続すれば、最悪「B」「M」「ST」同士が配線側で接触することはないだろうと考えました。

ということで、そのような向きで接続。

ちなみに180度ひっくり返したらうまく挿さらず、結果的にこの向きにしか挿せませんでした。

この状態で一旦バッテリのマイナス端子を接続し、鍵をさしてONにしてみます。

すると後ろの回転灯が光り、さらにSTARTまで回すと無事にエンジンが始動しました!

どうやら使えそうですので、キーシリンダーを表示パネル部分の穴に通してキャップで固定します。

購入したキーシリンダーには向きを決める突起などもなかったため、鍵穴の位置向きがOFFに来るように向きを調整して固定しました。

あとは表示パネルやカバー類を元にもどしたら作業終了です。

今回わたしのフォークリフト(TOYOTA 5FGL15)に適合したキーシリンダはこちら。

57590-23333-71

※AliExpressで型番を検索するといくつか出てきました

ちなみに適合しないことがわかったキーシリンダーはこちら。

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